日本は美しい四季がある国です。そして、日本の風土で育った花や緑、そのなかで日本人の繊細な美意識により育まれてきた豊かな花文化があります。海外のフラワーデザインに大きな影響を与えた「いけばな」はもちろん、大切な方のお祝いやお悔やみの場面で祝福や慰めのこころを伝えるフラワーギフトもまた、人とのコミュニケーションを繋ぐ素晴らしい文化のひとつです。
弊社の生花店ネットワークに加盟する全国約1,300店の生花店は、日々お客様から承ったフラワーギフトを制作し、お届けしています。1つ1つのギフトの数だけある喜びや悲しみを花で表現し、贈る方・贈られる方にご満足いただくために、生花店は日々技術を磨き、デザインを学び、努力を重ねています。また、弊社では10年以上にわたりWEBサイトにおいて消費者投票によるフラワーギフトのコンテストを実施し続けてまいりました。
このような背景のなか、この度は、生花店がこれまでに培ってきたフラワーデザインの技術を、実際にライブでご覧いただく競技会「TOKYO FLOWER AWARD」を開催する運びとなりましたことを大変嬉しく思っております。
花業界には、4~5年に一度開催されるフラワーデザインの国際的な競技会で、世界的にも非常に権威あるワールドカップがあります。「TOKYO FLOWER AWARD」は、その「第14回インターフローラワールドカップ2015」(今年6月ドイツ首都・ベルリンにて開催)への日本代表選手選考会を兼ねたフラワーデザイン競技会となります。そして、本イベントのテーマはワールドカップと同じ「FREEDOM(自由・解放)」です。かつて東西に分かれた都市の境界線を越え壁を壊し、統一を実現させたのは、自由・解放を希求するひとりひとりの市民の強い想いでした。「FREEDOM」には、未来への可能性や新たなものを生み出すエネルギーやインスピレーションがあります。このテーマのように、組織や団体を越え、また既存のフラワーデザインの枠に捉われることなく、花の創造性や可能性が引き出される競技会となりますことを願っております。
当日は、ワールドカップ出場権をかけて、花業界の各団体・組織から選ばれたトップレベルのフローリスト6名が集います。このように所属団体や組織を越えて日本を代表するフローリストが一堂に会して競技する機会はめったにないことです。その貴重な競技会を多くの方に体感していただきたく、フラワーデザインの競技会としては珍しいことですが、どなたでも無料でご自由に観覧いただける一般公開でのスタイルの競技会となっております。
目の前で繰り広げられるフローリストによるデザイン・制作の様子は、見応えも十分で、花の魅力を再認識いただけるとともに、日本の優れたフラワーデザインの技術力を間近に感じていただくことができることでしょう。また、音楽と花のコラボレーションによるフラワーコンサートもございます。たくさんの方にご来場いただき、本イベントが、お花を飾ったり、大切な方への想いをお花にこめて贈ったりと、皆様の毎日を豊かに彩るきっかけとなれば幸いです。
最後になりますが、本イベントの開催にあたりご後援・ご協賛・ご協力を賜ります関係各位の皆様へ厚く御礼申し上げますとともに、ご出場いただきます6名の素晴らしいフローリストのご活躍・ご健闘を心よりお祈りいたします。
株式会社イーフローラ
代表取締役 田淵 勲
株式会社イーフローラは、日比谷花壇のグループ会社として2000年に設立いたしました。日本全国の生花店を対象にした加盟店事業として、全ての機能・サービスをWEBベースとし、時代に先駆けたフラワービジネスシステムを提供しています。地域に根差した全国の生花店の支援を通して、花と緑の需要拡大や業界の近代化を目指しています。2006年米国FTDと契約を行い、フラワーギフトの国際取引の運営のみならず、日本の生花店ビジネスに貢献するグローバルな情報の収集と活用に努め、花の販売強化のためのWEB技術と消費者満足のための挿花技術の両面において、世界の最先端を目指して取り組んでいます。
また、ワールドカップを主催する世界最大の生花店組織・インターフローラに加盟する日本で唯一の組織であり、この度ワールドカップでは日本代表選手派遣団体として正式に認定されています。